vol.26 アオハル 未来へ輝く地元の若者を応援 | パレット嶺南版

敦賀市地域おこし 協力隊
西山 綾加 25歳（にしやま あやか）
 

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全国の地方自治体が都市住民を受け入れ、様々な活動を通じて地域の活性化に貢献してもらう制度、地域おこし協力隊。
2020年10月に敦賀市で初の協力隊に就任したのが、岐阜県出身の西山綾加さんです。
独特の感性を持ち、ライターとしても活動しながら、独自の視点で敦賀市の魅力を発信している西山さん。
就任から1年半が経った今、彼女なりの敦賀への想いや、地域貢献への「あり方」を聞きました。


日常の発見や興味を楽しみ"暮らし"を"編集"する。
東京でイベント会社から旅行会社に転職した後、短期間で"コロナ退職"となった西山さん。知人を頼り、福井市の越前海岸沿いで短期移住をしたことがきっかけで地域おこし協力隊に。
イベント会社での経験を活かしたライター活動では、フリーペーパーやWEB、SNSを通じて情報を発信しています。
「外から来た視点ならではの、地元の人じゃわからない敦賀の魅力要素はたくさんあると思います。観光名所や名物だけでなく、日々の暮らしの中で小さな発見や興味を楽しむことを大切にして、それらを発信するようにしています。」
更に西山さんは、独特の表現で自身のテーマを話してくれました。
「テーマは"暮らしを編集する"こと。敦賀で暮らしながら日々感じること、新たな経験や知識…。これらの要素を"編集"することで、地元の人が感じる既存の価値観を変えて、敦賀での"暮らし"に新たな価値観をもたらしたいと思っています。」


自分自身が暮らしを楽しむことで、地域の人に流れが生まれる。
敦賀で暮らす中、庶民的な文化、いわゆる「ローカルチャー」に魅力を感じているという西山さん。そこに可能性を感じ、今も日々の日常を楽しんでいるそうです。
「福井に来て感じたのは"面白い人"に出会うのが多いという事。出会ってきた人たちはみんな、そこにある日常を自分なりに楽しんで、面白いことをしようとしている。そういう人の元には人が集まって、地域に大きな流れを起こしている。だから私も、敦賀での何気ない暮らしを、思う存分楽しんでいます。協力隊の仕事は、何より自分が地域に対して"飽きないこと"だと思っています。」


自分と関わった人が地域を好きになり、地域のために行動できる人になれば。
現在、自身が活動の拠点を構える「博物館通り」を盛り上げようと、イベントなどを計画中の西山さん。地域貢献に対しても独自の視点を持っています。
「私が思う地域おこし協力隊の役割は、地域の人の"幸福総量"を増やすこと。面白いことや楽しめることを計画して情報を発信し、自分と関わる人に楽しいと感じてもらいたいです。敦賀での暮らしが”幸せで楽しい"と感じてもらえれば、地域のために動く人も増えるはず。そうやって盛り上げていくことが、自分の役割だと思っています。」
地域おこし協力隊の任期が終わったあとも「敦賀と関わり続けていきたい」と話す西山さん。彼女がそう思うほど楽しんでいる敦賀での"暮らし"が、今後の地域にどのような"価値観"をもたらすのか…期待したいですね！